【霧・霧・舞・録】

お気持ちだったり適当な感想を出します。気まぐれの更新です。

TC03 誰ソ彼ノ淵を考察する

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皆様ごきげんよう。TC03クルリウタのドラマパート、もう聴いたでしょうか?僕は聴きました。いやもうめっちゃ良かったですね。
大まかな感想はTwitterの方でえんえんくるりと呟いていくつもりですが、ここではクルリウタの考察を出していきたいと思います。
以下ネタバレになるのでどうぞお気を付けください。

二階堂千鶴の正体

いきなり核心に行きます。
ドラマを聞けば、二階堂千鶴が全ての元凶である事はまず分かると思います。
しかし二階堂千鶴が一体何者であるのか、行動理由を含めドラマで明かされた情報は「この島に住む女主人」以外確定されたものはありません。そんな得体の知れなさがまた恐怖を感じさせる一端にもなっているわけですが。

話を戻して、僕が思う二階堂千鶴の正体は人間ではない、人間よりも上位の存在なのではないでしょうか。

役作りの違い

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こちらは夜想令嬢イベントコミュ第5話の1部です。
自分と演じる役のアレクサンドラとの違いに苦悩する千鶴さんが描かれていますね。
最終的に、莉緒の言葉から「貴族らしさ」ではなく「アレクサンドラらしさ」を考え、答えを見つけた千鶴さん。
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続いて、こちらはSSR女主人の覚醒コミュ。先程の夜想コミュで役作りに苦悩していた千鶴さんとは異なり、「役柄のはずの女主人が乗り移ったかのように感じることがある」と、不安になる千鶴さんが描かれています。
女主人もまたアレクサンドラと同じく、生まれも育ちも二階堂千鶴さんとまた異なるはずです。そんな違いがあるにも関わらず、役作りの描写なく妖艶な演技をする千鶴さん。
そして、同じクルリウタコミュでもエレナは恐怖する演技に苦悩し、志保や歌織さんも演技に苦悩する姿が見られるのに対し、この千鶴さんの覚醒コミュだけ他とは違う雰囲気を感じてしまうのです。
「彼女の全てを理解できてしまったんです」この台詞に、とてもクトゥルフっぽさを感じてしまう。知らずに理解し難い怪現象が起きてるような…。そんな所から、女主人は他4人と違い人間では無いのではないか?と思うようになりました。

志保の感情

ドラマの志保は、女主人の「お叱り」を受けたくないという恐怖から、千鶴に付き従い命令を淡々と実行していきます。
少なくとも最後の逃走の際、短時間で歌織先生を殺害し、生首を取りそれを抱えたまま茜とエレナに追い付いてる訳です。
そこまでのアクティブがあっても尚、二階堂千鶴からは逃げられない。
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これはSSR志保の覚醒ポイントMAX時の台詞ですが、ここから屋敷から出てもどうにもならない可能性が高く、女主人の影響力は狂気に溺れた人間と言い切れない程度には強いことが分かります。

40年前の海難事故

プロローグのラジオにて40年前の海難事故のニュースが流れていましたが、これは「二階堂千鶴による惨劇が少なくとも40年前から現在まで延々と続いている」事を表しているように思いました。
千鶴さんが40年前の海難事故の当事者で、そこから人肉を食べ不老不死になったのでは?という考察も見ましたが、少なくとも人肉を食べる事で不老不死になるという話は今まで聞いたことがなく、不老不死でよく聞く人魚の肉みたいな話もドラマには出ていない為、寿命で測ることの出来ない人外と考えた方がスっと来ました。

総評

これら3つの点から、女主人は人外であるとは思っていますが、それに対する疑問点は少しあります。
人外なら島の全容を把握してそうなものですが、茜が口にした墓については本当に知らないような態度だったので、人外で人間を超越していても、決して万能ではないようには思えますね。
伊織が殺されたのは、志保の「あなたも大人しくしていれば助かったのかもしれないのに」という言葉から、墓にお供えをする行動が女主人の琴線に触れた可能性は高いと思います。
プロローグ時点から伊織はお世辞にも女主人の言葉を聞けない程度にはまだ心が壊れておらず、茜達が屋敷に来た時点でもう次はない状態だったのではないでしょうか。
「ペットが一ヶ月前に死んだ」という発言から、伊織がこの屋敷に娘としていたのは1ヶ月ほどだと思われます。
伊織もまた友人(恐らくやよい)と共にこの屋敷に来てしまい、茜と同じように何故か生かされ、女主人の玩具にされていたのではないでしょうか。

女主人の行動理由

茜や伊織が1人だけ生き残され、娘として屋敷に済ませる理由は何故か。
先程の女主人が人間でない考察から、「愉悦」の為に他ならないと思われます。
茜が娘となった後、志保が「茜様」と呼んでいることから、「女主人には元々娘がいてその代理を作ろうとしている 」説は少し考えにくく、また伊織にしても恐らく1ヶ月程で殺されているので、「娘が絶望し泣く姿」「それを見ながら食う飯は美味い」「家族ごっこ楽しい」程度の愉悦によって生かされているのではないでしょうか。そして飽きたら即食材。悪魔かな?

茜の見た夢

屋敷に来た夜、茜は律子が志保に殺される夢を見ます。この夢は何故見ることが出来たのか?正直ここに関しては核心に至れなかったので、思いついた事を箇条書きしていきます。
・夜聞いた悲鳴を、無意識下では律子の悲鳴だと気付いてしまっており、そこから夢で想像してしまった。
律子は死体こそ出ているものの、殺されたシーンは茜の夢でしかなく、実際は少し殺され方が異なるパターン。
実際夢での志保はその後の伊織を解体する時に比べ息遣いが荒く、現実よりも人間を殺す事に抵抗がある様に聞こえます。
なので、茜の夢は少し茜自身の妄想が入っている可能性はあり、律子の悲鳴を無意識に理解してしまっていた説ですね。

・茜が主人公特有の特殊能力を持っていた
ホラゲーにはそれなりにありがちですが、予知夢能力はあまり聞いた事ないのでそんななさそう。

・女主人が現実の出来事を茜に見せた
昼間に女主人が律子の安否をボカしていた点から、何故茜だけに夢を見せたのか不可解な点はあり。
しかし、女主人が愉悦勢であった場合は茜の反応を楽しみたかった可能性はあるので否定はできない。

一番濃いかなと思ってるのは上になりますが、やはり確証に至るまでにはいっておりません。

クルリウタの歌詞

クルリウタの歌詞で数フレーズある「延々 繰るり 怨 狂り」というもの。
そして、プロローグとエピローグで、同じように絶望し泣き喚く伊織と茜。
延々→えんえん→ェン(p´;ω;`q)ェンと予測変換でも出てくるように、「えんえんと泣いてしまう地獄が延々と繰り返されている」というのが誰ソ彼ノ淵のストーリーなのではないでしょうか。

まとめ

現在思い至った考察は以上になりますが、また何か思いつけば追記していきたいと思います。
それにしても、本当にいいドラマでした。二階堂千鶴を女主人にできて心から良かったと思います。
万人受けはしないとは理解してるので、無理に勧められるものではありませんが、是非このドラマを聞き返し、色んな考察や感想、何より二階堂千鶴さんの魅力を感じてくださるととても嬉しいです。
どうか二階堂千鶴さんをこれからもよろしくお願いいたします。